↑Fukuda-san / Digital Video Movie / 41min / color / stereoNorm

あらすじ>>
「今日、親から蟹をもらったんで、食べにおいでね」−こんな留守電から始まる、
作者の友人、福田さんを主人公とした四章(「日曜日」「かけら」「バドミントン」
「なんでもない日」)構成ドラマ。
作者自身も含めた友人たちとの日常的な交流を描く。劇的な展開を極力抑え、丹念な
フィクス・ショットの積み重ねによって、友人間の微妙な心理、感情を観察眼豊かに
綴っていく。
協力: 岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー (IAMAS)
出演: 福田史, 玉井章子, 若見ありさ, 宇田敦子

the script>>
My parents gave me some crab today. Why don't you come over and help
me eat it? This four-part drama -SUNDAY, A FRAGMENT, BADMINTON and
ONE DAY- about the film maker's friend Fukuda starts with a message on
an answering machine.
Daily interction with friends, including the film makers, is described by
suppressing dramatic development to extreme in favour of painstaking
layerings of fixed shots that weave together the delicate psychology and
emotion of friendship into a visual feast.
Cooperation: International Academy of Media Arts and Science (IAMAS)
Cast: Aya Fukuda, Akiko Tamai, Arisa Wakami, Atsuko Uda



作品について>>( 映画評論家 村山匡一郎氏 )
「福田さん」は、学生生活に見られる友人との付き合いを四つのエピソードのドラマと
して構成したビデオ作品である。日常の人間関係をよく観察して、それを淡々とした
間合いによるドラマとして再現している。しかも、福田さんは作者の友人と思われる
が、この友人を主人公にすることによって、自分と他者との関係性をテーマに、いわ
ゆる自分探しの地平を一歩押し進めている。たとえば、茶碗のエピソードでは、主人
公の福田さんが友人の焼いた茶碗を割ってしまい、友人は自分の部屋で何とかくっつ
けようとするが、小さな破片が見当たらず復元できない。一方、福田さんは街で可愛
らしい茶碗を買って弁償するが、友人がひそかに茶碗を復元しようとしていることを
かいま見てしまう。そして、福田さんが自分の試みを知ったことに友人も気づくが、
お互いに何も知らないことで通す。自分と他者との人間関係に見られる優しさと残酷
さの混ざり合った機微を、作者のリズムと思われる独特の間合いのなかで展開してい
く世界には、思わず納得させられてしまう。
< ダゲレオ出版imageForum新装刊第1号p.80〜p.81記載>

>>>>>>>( 映画監督 望月六郎氏 )
「福田さん」は、不思議な味わいの作品であった。身近な友人をカメラの中心に据え、
作者も含めた人間関係の日常スケッチなのだが、全編が端正なフィックスショット
の積み重ねでできている。
本来こういった作品はドキュメンタリーでこそ生きる題材と思われるのだが、この劇
映画を通して私は確かに「福田さん」その人に会えた気がした。
< imageForum Festival1999 プログラムp.19記載>
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"Atsuko Uda" makura@iamas.ac.jp